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魚食離れは人類の危機!矢澤一良 著 文庫サイズ・48頁まえがき ?? まだまだあった魚食の効果 哺乳類は地球に誕生して以来、数万年にわたって少しずつ進化をとげてきました。その進化の課程で人類がほかの動物と決定的に異なったのは、急速な脳の成長・発達(と直立歩行)がヒトだけに生じたことです。 脳の発達は言葉(と手の自由)をもたらし、やがて四大文明を誕生させ現代の繁栄を築かせました。もし、進化の途中で脳の成長がなかったなら、人類の歴史はまったく違うものになっていたはずです。 ではいったいなぜ、人類の脳は飛躍的な進化をとげることになったのでしょうか。“魚を食べると頭が良くなる”という報告で、世界中の人々を驚かせたイギリスのマイケル・クロフォード博士は、その著書『原動力』の中でつぎのような興味深い報告をしています。「世界の四大文明(エジプト、インダス、メソポタミヤ、黄河)は、いずれも河川流域に集中して発祥している。農耕技術を持たなかった当時の人々が、その河川で取れる魚介類を主食にしていたことは明らかだ。とすれば、魚介類をたくさん摂取することが、人類の脳の進化に大きな影響を与えてきたと推測できる」 わたしたちの祖先が、大河の恵みの魚介類をたくさん食べていたことで、計らずも脳の発達・成長が促され、現在の高度な文明社会生みだす礎になったとすれば、魚食の功績は絶大です。 本著では、魚に含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)が知能の発達にとって有効である事実はもとより、わたしたちの生体機能を維持するうえでも、絶対に欠かせない必須の成分であることを、最新の研究データをまじえて紹介してあります。 現在の魚食離れは、脳の発達と健康体の維持にとって憂うべきことです。この本を読むことで、魚食の大切さを実感していただけることを願っております。 目 次 ?? 〈コラム〉魚は栄養素の豊庫 第1章 うわさの「DHA」効能 魚を食べないと寿命が縮まる EPAとDHAはどう違う 医療現場から熱いラブコール 第2章 魚のDHAで難病に克つ 大腸ガンの抑制効果を確認 乳ガンの抑制、制ガン剤の副作用を緩和 コレステロール&中性脂肪の低下作用 血液をサラサラにして血圧を下げる 虚血性心疾患の死因「不整脈」を防ぐ アレルギー体質を根本から解消 劇症肺炎の緩和にDHAが効く 第3章 DHAが頭脳を良くする DHAは「記憶学習能力」向上エキス 老人性痴呆症の克服に大きな期待 子供の能力は母体のDHA量で決まる 視力が回復してきた! 〈コラム〉奄美大島に天才が多い理由 第4章 DHAのここが知りたい DHAの疑問なんでも「Q&A」魚のDHAで難病に克つ
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